大安寺名物(がん封じ祈祷)「竹供養」と「笹酒祭り」     (6月23日(火)第35会例会報告)

コース:JR大和路線/奈良駅~東大寺~二月堂~春日大社~浮見堂~JR京終駅~大安寺

    ~JR大和路線/奈良駅(13Km JRふれあい)

       大安寺本堂

今例会は、「がん封じの寺」と知られる奈良市の大安寺を尋ねるウォークです。

 JR奈良駅をスタート、三条通りから興福寺境内を通り抜け、県庁前公園で出発式とストレッチを行いました。公園から地下道を抜け、依水園

、東大寺戒壇院、”奈良の大仏さま

”で親しまれる大仏殿の裏側を通り参道を突きあたると正面に二月堂が見えて来ました。土塀や石垣、石畳が広がり、とても心が和み古都らしい風情が漂う参道でした。毎年三月にお水取り「脩二会」(しゅにえ)」が営まれ、旧暦の二月に脩二会が行われてきたことから『二月堂』の名が付いています。

 大仏殿あたりの賑やかな所から少し離れて高台に建つ姿は独立した美しさを秘め、静かな威厳に満ちています。空は青空、舞台からの眺めは素晴らしく、天平文化が花開いた奈良盆地を見渡すには絶好のロケーションです。生駒の山々や奈良市内の素晴らしい眺望を満喫しました。ここ二月堂の前、横には、四月堂、三月堂ともう一つ「堂」と付くものがあります。何でしょう、それは四月堂よこの階段横にある「食堂(売店)」です。つまらないジョークで申し訳ありません。

 手向山八幡宮内を通り抜け、若草山山麓では多くの鹿達に見送られ、春日大社に寄らず参道に出ました。ウォークではよく通る道ですが今回は逆方向から歩いた関係か何か見える景色が違ったようで、新鮮な感じでした。

 春日大社参道から、「浮見堂」に着きました。鷺池(さぎいけ)に浮かぶ六角形のお堂で、水面に静かに映る姿が美しく、水辺の憩いの場となっています。新緑の木々に囲まれての癒しのランチタイムでした。

 午後の出発前に、三宅様から今日のテーマの「大安寺」まつわる「南都七大寺」は何処と何処でしょうなどのレクチャーを受けた後スタートしました。

 「ならまち」から「JR京終駅」で列詰めを行い一路「大安寺」に向かいました。

臨時バスも増発され境内は多くの参拝客で賑わっていました。「大安寺」前の「八幡神社」の参道でIVVをお渡して、自由拝観としました。

 境内の正面入口で(笹酒用の)青竹で作った杯が(500円)で販売されており行列が出来ていました。本堂では祈祷を受け健康を願う人が多く、本堂の回廊では無料で受けられる祈祷も行っていました。

 竹林内では、僧侶や虚無僧、笹娘がでて祈願を行っていました。

着物姿の美しい笹娘さん達が青い竹筒で「笹酒(薬効がある)」を注ぎ順番待ちで長い列が出来ていました。出店も多く並び、お祭りらしい風情ある光景でした。笹酒のお代わりする人も多く見受けられました。これで健康を買えるなら500円も安いものですね

 この様な事にに損得を考えることは、多分不謹慎な事でしょうね。

 30分間の拝観後、希望者のみ団体歩行でJR奈良駅に帰着しました。本日のご参加いただいた方は259名でした。多数のご参加、厚くお礼申し上げます。

 また、要所、要所で説明頂きました三宅様有難うございました。

次回は、7月3日(金)生駒山:アジサイ観賞ウォークです。関西随一のスケールと大自然満喫です。ご期待下さい。

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 大安寺名物「竹供養」と「がん封じ笹酒祭り」とは

日本人の生活に密着してきた竹の徳をたたえ、中国の竹酔日の故事にちなんで、毎年123日と623日に行なわれる恒例の大安寺名物「竹供養」の儀式です。同時に「がん封じ祈祷」も行われます。奈良時代の光仁天皇が寺の竹で造った猪口で酒を飲んで長生きしたという故事にちなんで、「笹酒」がふるまわれる様になりました。風雅な青竹づくしの祭儀で、太い竹筒に入れた酒を青竹の杯で受ける「がん封じの笹酒」として広く知られています。



初夏の彩り華やかに花菖蒲まつり 花と緑の「馬見丘陵公園」(6月6日 第34回例会報告)

コース:JR大和路線/王寺駅~大和川~近鉄池部駅~河合町中央公民館~馬見丘陵公園館~竹取公園~横峯公園~JR和歌山線/五位堂駅(16Km JRふれあい)

今例会は、馬見丘陵公園の「花菖蒲」

観賞ウォークです。

 馬見丘陵公園は奈良県下では、奈良公園に次ぐ広さで古墳も多く歴史と自然に囲まれた憩いの空間です。

 心配していた雨も未明にはあがり清々しい朝でした。JR王寺駅より住宅街を抜け大和川に出て、河川敷をウォ

ークしました。川沿いは緑と初夏の香りでいっぱい、気持ち良い散歩道でした。途中から車道に上がりJR大和路線を渡ると、のどかな田園が広がってきました。丁度、田植え時期で水を張った田圃がきれいで、田植えしているのが見られました。佐味田川沿いから西名阪国道を過ぎ、近鉄田原本線/佐味田川駅前で列詰めを行いました。再び佐味田川沿いを経て、近鉄/池部駅近くの住宅地を出て河合町の役場前に来ました。ここからは馬見丘陵公園の北の入口「緑道エリア(通称なごみの道)」です。きれいに整備された緑道が約1Km続きます

 広い緑道は草花が彩りを添え、舗装路も自転車、歩行者専用に分けられいるので安心してゆったりと歩く事が出来ました。文字どうり緑溢れる美しい散策路で人と自然が一体となる様な感覚にしてくれました。「花笑み(ほほえみ)橋」を渡り「北エリア」に入ると大アーチ型の円形ドームと芝生広場が広がっています。木製遊具、砂場など子供連れの親子が楽しめる広場で、春にはチューリップやラベンダーなどの花いっぱいのエリアです。

園内は案内板や方向標識が至る所に設置され、大変わかりやすく歩き易い遊歩道です。

続いてトンネルを抜けると「中央エリア」です。馬見丘陵公園を代表する施設があり、史跡のナガレ山古墳や乙女山古墳と共に、年中、四季折々の花が楽しめます。花の道「バラ園」には多品種のバラがカラフルに咲き誇っていましたが、旬をやや過ぎた感じでしたが、それでも、やはり花の女王の風格はありました。

 本日のテーマ「花菖蒲」が咲き誇る菖蒲園に来ました。丁度、今日から「花菖蒲まつり」が開催されており、祭りの垂れ幕・のぼり等多く目立ちます。3000平方メートルの菖蒲園内には紫、黄、白、青、薄ピンクなど色とりどりの花菖蒲、約300種3万株が見頃を迎えて鮮やかに咲いていました。写真を撮る人も多く、しばし「花菖蒲」を満喫しまた後「公園館」に着きました。

 中央エリアの中心に位置し、公園館では、映像で公園の魅力紹介や古墳に関する展示もあります。公園館前では「花菖蒲まつり」のイベントとして、「二胡」の演奏が行なはれ、多くの人が聞き入っていました。周りは涼しげな木陰と緑の憩いの広場です、出店もありお祭り気分いっぱいでした。ここで、ゆっくりと昼食休憩を取りました。

 午後は、下池からナガレ山古墳「1600年前」(平成9年に整備復元10年間要した)に向かい、古墳の前方部から登り後円部に降り、古墳のの大きさ(全長105m)を体感しました。馬見丘陵公園の「南エリア」を経て、竹取公園に来ました「かぐや姫の郷」と言われており「竹取物語」の舞台となりました。四季折々の植物が植えられており、パネル説明ありも物語の時代背景の雰囲気を味わいました。公園を出て住宅地から横峯公園で列詰めを行い、住宅地を縦断する自転車・歩行者専用道路「かつらぎの道」から近鉄大阪線/五位堂駅前でIVVをお渡し、近鉄でお帰りになる参加者とJR五位堂駅(ゴール)まで行く参加者に別れ2時20分に着きました。

 ご参加頂いた197名の皆様、大変お疲れ様でした。「馬見丘陵公園」と旬の花、鮮やかな「花菖蒲」をご堪能頂けたでしょうか?

 次回の例会は、6月23日㈫ 大安寺「がん封じ」と「竹供養と笹酒祭り」です。ご期待下さい。

   馬見丘陵公園

 奈良県下最大級の都市公園で、奈良公園に次ぐ2番目に広い公園です。園内は、緑道エリア、北エリア、中央エリア、南エリアと大きく四つに分かれており、馬見古墳群内に位置する公園のため、園内に多数の古墳が存在します。

 広陵町と河合町に跨る丘陵地で、昭和40年代より丘陵西部では真美ケ丘や西大和ニュータウンなどの大規模宅地開発が始まりましたが、丘陵東部に位置する馬見丘陵公園は、これらの開発から自然や古墳群を保全するため、「歴史と自然に囲まれた憩いの空間」を目指して、昭和59年に都市公園(広域公園)として公園事業に着手しました。園内は豊かな自然が広がり、きれいに整備されており、人々の憩いの場です。季節の草花も豊かで、芝生広場や木製遊具、砂場など、とにかく規模が大きいです。休日には多くのウォーキング・サイクリング・家族連れで賑わいます。第27回全国都市緑化フェアが、公園をメイン会場にして2010年に開催されました。

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