早春の南河内を訪ねて「道明寺天満宮梅林」と「玉手山梅林」(2月26日(金)第51回例会報告)

コース:JR大和路線/近鉄道明寺線・柏原駅~大和川~梅ヶ園公園~東高野街道~

    道明寺天満宮~臥龍橋~駒ヶ谷公園~であいの道~(河内)飛鳥川~玉手山

    公園~近鉄大阪線・国分駅~JR大和路・高井田

    (13Km JRふれあい レベルA---初心者・一般向きコース)

 早春の清々しい朝・澄み切った青空です。今回は大阪府の南東部、奈良県との県境に在る柏原市にやってきました。大和川が金剛

・葛城山系と生駒山系を横断して大阪平野に流れ出る自然環境豊かな所です。

 JR/近鉄・柏原駅前ロータリーは参加者で溢れました。近鉄/道明寺線に沿い約10分、大和川に出ました。ここで「大和川」と「石川」が合流しています。歩道橋(新大和橋)を渡ると「東高野街道」に続いており柏原市から藤井寺市に入ります。東高野街道はかつて京都から高野山への参詣道としての街道で平安時代には京と河内国分を結ぶ重要な官道でした。

 街道の入口「梅ケ園善徳保公園」に再集合して、コース説明とストレッチを行い、道明寺天満宮に向かいました。右方向に「国府(こう)遺跡」の大きな案内板です。約2万年前の旧石器時代から縄文・弥生・古墳と、各時代の人々が生活したと思われる跡が発見され、考古学に大きな足跡を残し国史跡に指定されている有名な遺跡です。

 近鉄南大阪線/土師ノ里(はじのさと)駅を右に踏切を渡ると手入れの行き届いたカラフルな舗装道路に変わり、右側には「道明寺」・左側には菅原道真ゆかりの深い「道明寺天満宮」が鎮座していました。

 天満宮の神門(正面)から入ると、広い境内は「梅まつり」真っ最中・盆梅なども展示され、露店などもでて観梅客とで大賑いでした。

 ここで少し時間を取り本殿(拝殿)背後に在る、「道明寺天満宮梅林」を希望者のみ入園頂き見学されました。(140名)約1万坪の境内に、丁度、見頃を迎えた紅白80種、約800本の梅が美しく咲き、豊かな香りとともに豪華絢爛、まさしく見頃でした。この美しい梅林は「大阪みどりの百選」にも選ばれています。また、拝殿そばの「常成梅(じょうなりうめ)」は一年中実をつけたままの珍しい梅だそうです。満開の梅を堪能して頂きましたでしょうか?

「天満宮」と道を隔てる「道明寺」は、従来一つのものだったそうですが、明治の初めの神仏分離令で分けられ、今の場所に移転させられたそうです。道明寺は元々、「土師(はじ)寺」といって土師氏の氏寺で、周りも「土師の里(はじのさと)」と呼ばれています。

 この近辺には、誉田丸山古墳・応神天皇陵古墳----と古墳の案内板を多く見かけました。藤井寺市から羽曳野市にかけては、約4kmの範囲に広がる「古市古墳群」で古代史跡の多い地としても知られています。(世界遺産登録を目指しています)

 天満宮を出て、近鉄道明寺駅前から、再び石川に戻りました。目の前に朱色の長い吊り橋・「玉手橋」が大きく見えて来ました。石川にかかる日本唯一の5径間吊り橋で、ロマンチックな朱色の景観が印象的でした。(登録有形文化財)

 

 石川河川敷は、金剛山系と泉北の丘陵地に挟まれた南河内エリアを流れる「石川」に沿って作られた細長い公園「石川河川公園」を形成しており、羽曳野市や柏原市などの広大な流域にまたがっています。各エリアには、趣向を凝らしたモニュメント・花と緑あふれる広場----とバラエティに富み、今日は平日の為か、人影も少なく、清い川の流れとそよ風を受けながらの心地よいウォークでした。

 羽曳野市に入ってきました。臥龍橋(がりょうばし)を渡り、さらに南下し近鉄南大阪線・駒ヶ谷駅近くの石川河川公園「駒ケ谷公園」に到着しました。ここで昼食休憩にしました。子供達の遊戯施設が整った広い芝生広場できれいに整備されており、早春の柔らかい陽光を浴びながらのリラックスした時間でした。

 

 午後は駒ケ谷駅を横目に(河内)飛鳥川から北に玉手山を目指しました。近辺はブドウ畑が多く「河内ワイン」の産地として知られ、羽曳野市はブドウ栽培が大変盛んな所です。

 約1時間位で「玉手山公園」南口に到着しました。以前は、西日本で最も古い(玉手山遊園地)として知られていましたが、平成11年に柏原市立「玉手山公園ふれあいパーク」として再スタートしました。春は梅・桜、初夏は新緑・ツツジ、秋には紅葉と自然いっぱいの市民公園として親しまれています。

 

玉手山(公園)は、山というよりは丘陵で4世紀の古墳群地でもあり、園内は広大で、高低差・起伏も多く、メイン広場、いこいの森、梅林広場等の6つのゾーンに分かれています。大坂夏の陣で大坂方の後藤又兵衛らが奮戦した古戦場でもあり大きな碑が立てられています。

 南口から急坂を登ると「玉手山梅林」の入り口です。毎年、期間中のみ、無料公開されており全員で入園致しました。斜面にある小さい梅林ですが、約270本の梅が紅白に開花・満開でした。陽春の日和に誘われ、春の訪れを告げてくれる初々しい観梅・あまり知られていない秘蔵の梅林----、特に紅色の梅花が見事で、一見の価値ありです。

 公園の山頂-東口より退出、坂道を下り、近鉄大阪線・国分駅でIVVをお渡しし、ゴールのJR大和路線・高井田駅までご案内致しました。2時20分・大変お疲れ様でした。289名の多く参加、誠にありがとうございました。

 次回は3月11日(金)京都、仁和寺「御室八十八ケ所」巡礼ウォーク と「北野天満宮

の観梅です。お楽しみに!

[道明寺天満宮]

近鉄線「道明寺駅」より徒歩5分、菅原道真ゆかりの深い神社として知られる「道明寺天満宮」、もとはこの地に住み、初めて埴輪をつくったと伝わる土師氏の氏神だったが、現在は天穂日命、菅原道真、覚寿尼を祀っている。道真が九州の太宰府に左官される途中、伯母の覚寿尼を訪ね別れた際に自作の像を残したと言われている。延喜3年(903)道真は病死したが、遺言により覚寿尼に届けられたと伝えられる6つの遺品が遺されており(国宝)、梅祭の期間などにこれらの遺品が特別公開される。

 

例会報告写真集はここからご覧ください。

漫歩マンさんの例会報告写真集はここからご覧ください・



会員の皆様へ

 

第3回定時総会のご報告(平成28年2月19日開催)

 早春の候、皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。

会員総会を開催致しましたので、ご報告致します。

厳粛な審議のもと、全ての議案は承認されました。

 

 出席頂きました会員の皆様には大変有難う御座いました。和やかな雰囲気のなか、活発かつ、建設的なご意見を賜りました。今後の会運営に役立たせて行きたく思います。

より心の通った会を目指して、更に努力してまいります。

 一層のご支援、ご厚情を賜りますようにお願い申し上げます。

 

総会概要は以下の通りです

 

  • 開催日     平成28年2月19日(金)
  • 会場      エルトピア奈良「奈良労働会館」
  • 開催時間    AM10時~11時20分
  • 会員総数    273名(平成27年12月31日現在)
  • 総会出席数   143名(委任状119名)
  •              総会次第

  1.開会の辞

  2.会長挨拶

  3.議事

       第1号議案  平成27年度事業報告

       第2号議案  平成27年度決算報告

       第3号議案  平成27年度監査報告 

       第4号議案  平成28年度事業計画(案)

       第5号議案  平成28年度予算(案)

       その他

  4閉会の辞

  • 午後      総会ウォーク(10Km)を実施

       「奈良公園・ゆったりウオーキング」147名の参加でした。

  尚、ご欠席の会員様には、申し出あれば「第3回総会議案書」をお渡し致します。

 

                           大和ウォーキング協会

                            

漫歩マンさんの総会ウォーク写真が掲載されました。ご覧ください。



必見・冬の風物詩「鹿寄せ」&「奈良・豊澤酒造」見学(2月13日(土)第50回例会報告)

コース:JR大和路線・奈良駅~三条通り~一の鳥居~春日大社表参道~飛火野(鹿寄せ

    会場)~中の禰宜道~新薬師寺~護国神社~豊澤酒造(見学&試飲会)~

    JR万葉まほろば・帯解(13Km レベルA---初心者・一般向きコース)

鹿と記念撮影する人々 クリックすると拡大します

 JR奈良駅は早朝9時にも関わらず、大勢の参加者で混雑致しました。古都奈良:冬の風物詩「鹿寄せ」見学と老舗「豊澤酒造」を訪問致しました。美味しいお酒も試飲させて頂きました。

 

 前日からの天気予報では、「曇りのち雨」の予報が影響したのでしょうか、いつもより参加者が少ないようでした。曇り空ですが、てるてる坊主に祈りつつ-----、9時にJR奈良駅を一斉に出発致しました。三条通りから、春日大社参道へと約30分で会場の飛火野」に到着・「鹿寄せ」は10時開始です。参道は寒い中に神秘的で荘厳な雰囲気が漂い気持ち良い早朝散歩でした。

 

 「鹿寄せ会場」に到着した頃から、日も差し雨の心配もなく、これなら、ゆっくりと鹿寄せが楽しめると思いました。

 既に多くの見物客が集まり「鹿の出番」を首長くして待っていました。東南アジアからの団体客でしょうか?外国人観光客も多く見かけました。

 

 鹿愛護会係員が「ナチュラルホルン」と呼ばれる楽器を肩にかけ、中央に現れると取り囲む大きな人の輪が出来ました。鹿についてのレクチァーがあり、「奈良公園では、約1100頭の鹿がいます。病気や怪我する鹿も多く皆様のカンパをお願い出来れば有難いです--」と。昼夜のお世話---大変ご苦労様です、頭の下がる思いでした。

 

 定刻10時:係員がホルンを高らかに吹き始めました。澄み切った空気の中、いい音色が響きます。数分待ったでしょうか、ホルンの音色に誘われて、愛らしい鹿集団が整然と列をなして、正面から、左方向からも輪の中央に向って疾走してきました。約50頭位でしょうか、その光景は「奈良・飛火野」だけで見られる珍しい、爽やかで、のどかな風景です。残念ながら、例年のような迫力ある鹿の疾走する光景には今一つでした。今日は集まってきた鹿の数が少なかったです。ホルンの奏でる曲は、ベートベンの交響曲第6番「田園」のワンフレーズ---とか。

  鹿愛護会の係員が言われていた事は、一部の群れの、一頭のオス鹿の角にビーニル袋が引っかかっていたのが原因で、他の鹿が怖がって出て来なかったのではないかと言われていました。

 「鹿さん」達は、係員や観光客からのご褒美「どんぐり」や「鹿せんべい」などをもらい満悦な様子。人懐こっく、見物客に「えさ」をねだる鹿さんたち----、可愛いかぎりです。

 今日の為に集めた「どんぐり」を一杯持参され、振舞っておられるウォーカーも。愛情と親しみ溢れる、ほのぼのとした光景でした。カメラ、携帯で多くの人が「鹿さん」と共に写真を撮り、お子さんからカメラマニアまで楽ましてくれる、サービス精神旺盛の鹿ちゃんです。「愛らしい鹿さん」とのふれあい、ご堪能戴けましたか?

 

 10時20分、鹿寄せイベントが終了。吉田リーダーのコース説明・田島顧問のストレッチ後、春日大社参道・中の禰宜道・新薬師寺・歴史の道を経て、昼食場所の「奈良・護国神社」に向かいました。

 護国神社には、奈良県出身の3万柱の戦没者が祀られています。大変広い、良く手入れされた境内で、昼食を取らせて頂きました。

 昼食を終えた頃に小雨が落ちて来ました。やっぱり天気予報は当たりです。やや雨を気にしながらの、午後のスタートです。その雨も一時で「奈良・豊澤酒造」に到着する頃には、すっかり上がり、お待ちかねの酒蔵訪問です。当社は、出来るだけ機械を使わない「手造りにこだわり」の老舗酒造です。

 工場内を見学の後、特設の試飲会場に移り、多種の利き酒を試飲させて頂きました。

大吟醸豊祝・純米酒朱雀門・濁り梅・ゆず酒----と提供され、「すべて試飲下さい---お代わりもどうぞ----」と大変心のこもった「おもてなし」でした。

 渡されたカップで、セルフサービスですが、順番待ちの人々で溢れ、愛酒家にとっては至極の時を過ごさせて頂きました。お酒・酒粕など販売ブースも設けられ、買い物する人も多く大変な混み様でした。皆さん、心からエンジィ・満足されたのではないでしょうか?

豊澤酒造様には、いつも暖かい最高の「おもてなし」を提供頂き、心より感謝・お礼申し上げます。有難うございました。

 

 雨もあがり、皆様、JR帯解駅に、一部の健脚の方は、郡山、大和小泉方面に向かわれました。 雨予報にも関わりませず、145名と多くの参加有難うございました。

 

次回は2月26日「道明寺天満宮梅林」・「玉手山梅林」観梅ウォーク・ご期待下さい。

  

 [鹿寄せ ]

「鹿寄せ」は奈良公園内に1892年、鹿の保護施設「鹿園(ろくえん)」が完成したのを機にラッパで鹿を呼び寄せたのが始まり。ご褒美を貰えるので鹿が音を覚えて集まってくるという。一般財団法人「奈良の鹿愛護会」による奈良公園の冬の風物詩。

 (2月11日~3月13日開催)子供も大人も楽しめるイベントです。一見の価値ありです。

例会報告写真集はここからご覧ください。

漫歩マンさんの例会報告写真集は早々と掲載されています。クリックしてご覧ください。

鹿愛護会のブログはここからご覧ください。