年忘れウォーク 冬の「酒蔵見てある記」
(12月16日(金)第71例会報告)
コース:JR神戸線・灘駅~沢の鶴酒造~こうべ甲南武庫の郷~御影公園~白鶴酒造~
菊正宗酒造~阪神本線・魚崎駅~JR神戸線・住吉駅
(13Km JRふれあい レベルA---「初心者・一般向き」ほぼ平坦)
白鶴資料館(昔の酒蔵を使用しています)
JR灘駅前ロータリーは、今年一番の寒さと強烈な突風・とにかく寒い!冷たい!朝でした。
今年最後の例会は、震えながらの灘五郷「酒蔵めぐり」です。
レトロな資料館、タイムスリップしたような古き時代の酒蔵、伝統的な酒造り光景、原酒の試飲サービス、商品販売コーナー等人気のイベント・この寒さと強風にも関わらず、225名もの多数のご参加、誠に有難うございました。
JR灘駅から、国道2号・阪神高速を経て「沢の鶴酒造」に到着。
老舗「沢の鶴」が、灘五郷の一つ、西郷の地に創業したのは享保2年(1717年)、以来290有余年にわたり清酒(沢の鶴)を製造、連綿と芳醇な美酒を醸し続け、酒どころ灘を代表する銘酒としてその名を轟かせています。
「沢の鶴資料館」は、酒造りの歴史を現代に伝えようと古い酒蔵をそのまま資料館として昭和53年に公開され、兵庫県の「重要有形民俗文化財」に指定されています。昔の酒造り工程などが見られるビデオコーナーでは、先人達の技を体感できます。原酒の試飲会場は人だかり、本家での味わいは格別でした。お酒や土産品の販売ブースも長蛇の列でした。
風も弱まり、旧西国街道から新在家へ「こうべ甲南武庫の郷」で買い物です。
創業明治3年の「神戸甲南漬」の老舗です。甲南漬は酒どころ灘の香味豊かな酒粕をふんだんに使い、さらに自家吟醸の白菱味醂粕で味を整えた、ふくよかな香りが自慢の高級奈良漬です。酒類、海の幸他も販売されており、お正月の買い物でしょうか、特に、ご婦人の姿が多く見られました。
乙女塚古墳を過ぎ、阪神御影駅前の「御影公園」到着。青空が出て来ましたが、寒く震えながらの昼食でした。
午後も、酒蔵巡りです。海岸寄りの「白鶴酒造」を訪問。当社も昭和40年代中頃まで使われていた古い酒蔵を改造し、資料館として公開しています。Ⅰ階から2階へと見学順路、昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、作業内容を再現するため等身大の人形を配置するなど、清酒の生まれるまでを立体的に、わかりやすく展示されています。昔の酒づくりが蘇り、伝統として引き継がれている「日本の心」を感じました。
店内は、買い物客で溢れ、珍しい「酒粕アイスクリーム」も販売されていました。
原酒のレクチァーと試飲コーナー---、純米原酒・灘の生一本・濁り梅・ゆず酒---と提供され、「お代わり、どうぞ---」と順番待ちの人・人・人・酒党にとって最高に嬉しい一時でした。
最後は、住吉川近くの「菊正宗酒造記念館」へ。
「菊正宗酒造」は、創業万治2年(1659年)の老舗・灘地区の酒造りの中心的存在として辛口一筋を貫いてきました。
「生酛(きもと)造り」製法にこだわり続けます。生酛造りとは江戸時代から続く伝承の酒造りで、その原点ともいえる昔ながらの日本酒の造り方です。
エントランスホールでは、重ね蔵の模型や懐古調の大看板・美人画のポスターなどが展示され、古きなつかしい時代の光景でした。見学コースは大変な賑わい、菊正宗の歩みや昔の酒造りの伝統を感じながらの順路でした。
試飲会場へ、「大和ウォーキング協会樣」と歓迎看板が設けられ、当社のご好意に心から感謝です。味は辛口で、大変な人気でした。皆さん、買い物にも余念なく、出発時間を延ばしたほどでした。
今日は,4軒も「はしご」致しました。赤ら顔の人--も? 愛酒家にとっては,至福の時でした。大きな買い物袋のウォーカーも多く見かけました。住吉川を上り阪神・魚崎駅手前でIVVをお渡し,
JR住吉駅まで同行致しました。
しかし、今日は寒かったですね。風邪を召しませんように。お疲れ様でした。
この一年間、大和ウォーキング協会へのご愛顧・暖かいご厚情、心より御礼申し上げます。
新年は、1月6日 薬師寺「初詣例会」・元気でお逢いしましょう。サプライズもお楽しみに。
[灘五郷]
「灘の生一本」として全国に知られる日本一の酒どころ、神戸市灘区から西宮市にかけての西郷、御影郷、魚崎郷の灘三郷と西宮郷、今津郷を「灘五郷」と呼んでいます。日本最大の酒蔵の街並みが続き、この地で酒造りが始まったのは室町時代だそうです。
紅葉のトンネル&赤絨毯 in 京都
「清水寺・高台寺・永観堂・南禅寺」
(12月2日(金)第70回例会報告)
コース:JR京都線・京都駅~清水寺~高台寺~八坂神社~円山公園~知恩院~岡崎公園
~哲学の道~永観堂~南禅寺~京都地下鉄東西線・東山駅
(15Km JRふれあい レベB---「一般・やや健脚向き」多少の起伏/坂道あり)
写真をクリックすると拡大してご覧になれます。
今回は京都を訪れました。優美な貴族文化が花開いた日本屈指の観光都市・日本を代表する紅葉の名所です。
古都の紅葉ベスト・「清水寺、高台寺、知恩院、永観堂、南禅寺---」へ。
今年はやや紅葉-が早かったと---、名残を愛でながらの落ち葉踏み踏み---錦秋満喫でした。
京都駅前はウォーカーで溢れました。316名のご参加・大変有難うございました。
七条通、清流「高瀬川」を北へ、五条大橋で列詰後、五条坂から茶碗坂へ、結構きつい上りでした。
「清水寺」正面に到着、朱塗りに映える、堂々たる山門(楼門)が迎えてくれました。室町時代の建築で、赤門とも呼ばれる鮮やかな「仁王門」です。背後の「三重塔」と共に絢爛豪華な建築美、山門をバックに絶好のカメラ・アングルです。修学旅行生、観光客、外国人---ら、記念撮影---に大変な人盛りでした。
東山に建つ名刹「清水寺」は、京都で最も人気のある観光名所で、晩生のモミジと荘厳な本堂との調和が美しく、圧巻でした。
高さ13mの「清水の舞台」は京都市街地が一望できる素晴らしい眺望ですが、来年から大改修が始まる---とか、しばらくの見治めでしょうか---?
舞台を見上げつつ「音羽坂」を下り、「音羽の滝」へのそぞろ歩き・朱色、黄色に覆われた森、落ち葉散る---、隠れた絶景でした。
音羽の滝・(三本の水)は、それぞれ「延命長寿・恋愛成就・学問上達」として語られ、滝の筧(かけい)から黄金水、延命水と 呼ばれる清らかな水が絶えることなく流れ落ちています。水の霊験あらたかなご利益--を願い、大勢の行列が出来ていました。
清水坂は、溢れんばかりの観光客、修学旅行生でごった返し大渋滞でした。三年坂を下り「八坂の塔
」から「高台寺公園」に到着。
「高台寺」(豊臣秀吉の正室「ねね」が建てたお寺)は、大変人気が高く、女性ゆかりのお寺らしく、あでやかで優美さがあります。参道には赤や朱に色づいた樹々が配され、優美な晩秋の訪れに包まれていました。
晴れやかな着物姿の女性が多いのにびっくり・殆ど外国人の方です---と一層の驚きでした。
小休憩の後、古都の雰囲気漂う「石塀小路」を通り抜けました。石畳の閑静でゆったりとした路地が評判、茶屋やお土産屋が連ね、京都ならではの独特の雰囲気が漂っています。
「円山公園」を抜け、知恩院境内の「大鐘」前に到着。びっくり--でっかい---です。「日本最大級の大梵鐘」として知られており、除夜の鐘は、親綱1人・子綱16人の17人で撞く京都の冬の風物詩となっています。周囲は、晩生の紅葉真っ盛り、赤、黄・深緑の見事なコントラスト、静寂な森に神々しい雰囲気でした。
三条通を越え、リニュ-アルなった綺麗な岡崎公園に到着。広い広場での昼食タイムでした。
午後は平安神宮、丸太町通り--から「哲学の道」に向かいました。「日本の道・100選」にも選ばれている、銀閣寺橋から若王子橋までの「白川疎水」沿いのせせらぎ小道です。
ゆったりとした水の流れ・赤や黄の落葉が疏水に浮かび、静けさ漂う散歩道でした。
疏水を離れ、京都随一の紅葉の名所「永観堂」に到着。
正式名「禅林寺」と言い、僧「永観」が体験した不思議な阿弥陀仏の伝説が遺るお寺です。有名寺院の集まる東山の中でも、紅葉の規模が大きく色づきもよく、古くから「もみじの永観堂」と呼ばれてきました。入場制限がされており、外からの眺めでしたが、境内は朱色に染まったカエデ・庭には落ち葉の赤絨毯---と見事な銀秋風景でした。
「南禅寺」に到着。京都でも「五山之上」(ござんしじょう)に位置づけられた名刹で、寺域が奥広く堂宇(お堂)が大変立派、景観に富んだ人気の寺院です。
正面には、日本三大門のひとつ・大きな「三門」があります。境内は殆ど落葉していましたが、遅い紅葉でしょうか、一部が鮮やかに染まり、別世界のような素晴らしい景観・閑静な秋の風情たっぷりでした。
境内の奥に位置する、明治23年に作られたレトロな雰囲気漂う赤レンガ造りの「水路閣」・古代ローマ風の建造物で最高のビューポイントです。水路閣は今も活躍中、清流が琵琶湖疏水、インクラインと続いています。インクライン下のトンネル(ねじりまんぽ)経て14時30分、京都地下鉄東西線・東山駅にゴール、大変お疲れ様でした。
名残の紅葉・多くの歴史的遺産に出逢えた古都の名刹・お楽しみ頂けたでしょうか?
次回は、12月16日 神戸:灘五郷「酒蔵見てある記」 試飲会---もお楽しみに。
[五山乃上・南禅寺]--(ござんしじょう)
南禅寺は「五山乃上」と呼ばれ、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもちます。京都五山及び鎌倉五山より格式高いから「五山乃上」といいます。