時代劇/ロケ舞台 木津川「流れ橋」(上津屋橋)ウォーク (11月28日第21回例会報告)

コース:京阪本線・八幡市駅~石清水八幡宮~飛行神社~サイクリングロード~四季彩館

    ~流れ橋~近鉄京都線・久津川駅(ゴール13Km)

   クリックすると拡大します。

     橋板の流出した流れ橋

 今、例会は淀川の支流、京都府八幡市を流れる木津川に架けられた「流れ橋(上津屋橋)」ウォークです。全長356.5mの日本最長級の木造橋です。多くの方から問い合わせを頂きました。橋は、夏の台風で流されたのでは?と。

 この橋は川の水かさが増すと橋を渡る板の部分が浮き上がって流れる事から「流れ橋」と呼ばれる様になりました。橋は今年8月9日の台風で、昭和28年に架設以来(61年間に)21回目の流出となりましたが、ワイヤーロープに繋がれた橋板や橋脚、橋桁などが残っており逆にリアリティ(現実感)があり、一見のの価値ありとの情報でした。

 集合場所は、八幡市駅より約3分の「石清水八幡宮」の参道口にある、さざなみ公園です。石清水八幡宮の旧称は「男山八幡宮」と呼ばれ「やはたのはちまんさん」の名で親しまれています。

 集合場所の前の男山(標高123m)の石清水八幡宮に参拝に登りました。ニノ鳥居から表参道を登っていきます。木々が生い茂り歩くのには格好の整備された参拝道です。

 急な石段を登り三ノ鳥居を過ぎると朱色の本殿が見えてきました。境内には貴重な建物も多く、殆どが国重文指定です。全国屈指の厄除け神社であり、源氏ゆかりの神社としても知られています。

 参拝後は裏参道の急な石段を気をつ付けつつ下り、スタート地点のさざなみ公園に再集合しました。「安居橋(あんごばし)」を渡り、途中、飛行神社に立ち寄り、零戦のエンジンやプロペラ、F104のジェットエンジンなど見学して、木津川の堤防に出ました。

 嵐山から木津市を経て奈良県の飛鳥まで続く全長90Kmの「サイクリングロード」です。歩きやすく整備された、歩行者、自転車専用道路です。木津川もこの辺りになると川幅も広く、河川敷には、お茶畑が多く見受けられました。その堤防をひたすら歩きますので、開放感があり、建物もなくサイクリング自転車も少なく、安心して広々とした景色を眺めながらの快適ウォークでした。木津川大橋(国道1号線)の手前で河川敷に降り、第二京阪道路の下を通り堤防の上にあがるとやがて、「流れ橋(上津屋橋)」が見えてきました。

 橋板が殆ど流れ落ち、橋脚、橋桁のみが目立つ無惨な姿でした。橋脚には台風時の残骸や木々等がまとわり付いていました。この広い川幅いっぱいに橋の高さ以上の水量が流れる様を想像すると自然の凄さ、恐ろしさは言葉にすることは出来ないと思いました。

 普段はこの美しい白砂の河原と清流が調和した、のどかな趣はテレビ、映画のロケ地として時代劇の撮影にしばしば使用されていたそうです。

 この橋の大きな特徴は、最初から橋板が流される事を計算して造られていることです。流れても構わない、初めから頑丈に作らずに流れたら造り直すと言う発想によるものだそうです。橋板はワイヤーロープで繋がれ、全体で八分割されているそうです。従って、流出しても、流失しない様になっています。

 昼食場所は交流プラザ四季彩館です。その入口の石田神社の参道あたりから皆さん適当な場所を選んで三々五々昼食休憩にしました。ここの参道は紅葉が真っ盛りで日光に映え見事でした。

 午後のウォークは、橋板か流出のため、迂回して第二京阪道路(新木津川大橋)を渡り対岸に出て、再び「流れ橋」を眺め堤防から田園地帯を通り抜け、2時10分頃、近鉄京都線・久寿川駅に参加者全員、元気にゴールしました。本日の参加者は154名でした。有難うございました。

 次回は京都府「精華町ー光台」を訪れます。紅葉と計画的に造られた遊歩道を巡るニュー学研都市です。ご期待下さい。多数のご参加をお待ち致しております。

例会報告写真はここからご覧下さい。合わせて漫歩マンさんのブログもをご覧下さい。



紅葉で有名「正暦寺」を訪ねる(11月14日第20回例会報告)

コース:JRまほろば線・帯解駅~円照寺~竜王池~正暦寺~(田舎道)~帯解寺~

    JRまほろば線・帯解駅(ゴール)12Km JRふれあい

     クリックすると拡大します

 石塔と紅葉(手前は南天) 時期的に少し早い

 本日の集合場所は「JRまほろば線(桜井線)」・帯解駅(おびとけ)です。皆さんはこの沿線と駅名をご存知でしたか? JR奈良駅

からJR王寺駅を結ぶ奈良郊外(桜井市・大和高田市経由)を走るローカル線です。

 この路線の山麓には「記紀・万葉」のふるさと「山の辺の道」があります。そのゆかりの地名・伝説・歌碑などが点在し有名な古墳群も数多くあり、年間多くの観光

 客、ハイカーが訪れる人気の沿線ですが、列車の本数が少なく、やや不便な地域です。

 本日は近鉄線に遅れもあり、先発は10時30分に、後発組は10時47分着の列車を待ち出発しました。国道沿いから田園地帯に入り農道を歩きます。周囲の田は稲の刈取りもすっかり終わり冬仕度です。畑ではクリスマス用と思はれるイチゴの栽培・野菜の栽培のビニールハウスも多く目につきました。

 やがて国道169号線のバス停(円照寺前)に出ました。ここから綺麗に整備された広い参道を進み円照寺山門前で列詰め小休憩をしました。

 円照寺は非公開ですが山門から見るだけでも美しい尼寺です。山村御殿とも呼ばれ、華道の「山村御流」の家元でもあります。

 中宮寺・法華寺と並ぶ大和三門跡寺院のひとつです。山門の手前の細い道を抜け東海自然歩道を行き、標高250m程度ですが、約20分ほど急な上り道でした。やはり登りはきついです。上りが終わると今度は急な下りです、しかも道幅も狭く滑りやすかったです。

 やっとのことでアスファルトの道に出て正暦寺(しょうりゃくじ)に到着です。菩提山真言宗の本山です。正暦寺は奈良郊外と天理の間の山あいに位置する不便な人里離れた場所にあります。今日はここが昼食場所です。昼食場所の広場はあちらこちら猪に掘り返されていました。

 山内には約3000本を超える楓があり、高い所から順番に紅葉し木々の緑と黄色や赤の紅葉が織り交ざって、あでやかに染まる様は錦の色に見えます。このことから正暦寺は古来より「錦の里」と呼ばれてきました。境内を菩提仙川が流れ両脇には福寿院客殿・本堂・鐘楼があります。

 境内を覆い隠すかのような無数の楓の木々で囲まれ、奈良の隠れた紅葉の名所として知られています。陽のあたる楓は真っ赤に染まり見事な紅葉でした。しかし全体的には紅葉には、やや時期的に早かったようです。(今月末ぐらいか)

 一方、1,000本以上の「南天」は赤い実をつけて参道にアクセントを付けていました。

 また、境内には菩提仙川の清流を用いて菩提泉という銘柄の清酒が日本で初めて醸造されたという伝承があり、「日本清酒発祥の地」の碑が建っています。

 休憩時間を十分取り、拝観・紅葉鑑賞などを堪能できました。

 午後は舗装された道を一気にゴール地点の「帯解寺」に向かいました。快晴の青空の下、奈良郊外の里山・田園風景を味わいつつ楽しいウォークでした。

 帯解寺は日本最古の安産祈願・求子祈願霊場です。美智子皇后はじめ多くの皇族の方に岩田帯を献納されています。

 本日は270名もの多くのご参加頂き有難うございました。

 次回は、11月28日(金)木津川「流れ橋」ウォークです。「流れ橋」は8月の台風で流失しましたが橋桁・橋脚は残存しており、却ってリアリティ(現実感)があります。ご期待下さい。多数のご参加をお待ち致しております。

 例会報告写真はここからご覧になれます。今回、漫歩マンさんのブログはお休みさせていただきます。