なぎさ・満喫ウォーク「西宮・芦屋浜ヨットハーバー」(5月16日 第33回例会報告)

コース:JR神戸線/さくら夙川駅~片鉾公園~御前浜公園~新西宮ヨットハーバー~

   親水公園~潮芦屋ビーチ~潮風大橋~JR神戸線/芦屋駅(14Km JRふれあい)

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 大変心配していた昨夜からの激しい雨も朝方には止み、時々雨がぱらつく程度の中、片鉾公園をスタートしました。夙川には鯉のぼりが沢山泳いでいるのですが昨夜来の雨と無風状態のためか元気がありませんでした。

今例会は、夙川沿いから海辺への

ウォークで「西宮&芦屋ヨットハーバー」で豪華なクルーザーなどを眺めながらのんびり歩きました。

 夙川は六甲山地を水源に西宮市を南流し大阪湾に注いでいます。川沿いの夙川公園は、全長4Kmにわたって整備された桜並木が続く阪神間有数の景勝地です。毎年多くの花見客が訪れ「日本のさくら名所100選」にも選ばれています。阪神電車の香櫨園駅を過ぎるとやがて香櫨園浜(御前ノ浜)です。浜への道は美しく歩行者、自転車専用道路で「夙川オアシスロード」と呼ばれています。この辺は野坂昭如の小説「火垂る(ほたる)の墓」の舞台でもありました。

 御前ノ浜に出ました。ここは埋立地で遊泳は禁止ですが広い砂浜が続き景観が素晴らしかったです。傍らには「西宮砲台」があります。円形(高さ12m、直径17m)のコンクリート製の建造物で江戸幕府が国防用に築きましたが使用されませんでした。現在は国の史跡に指定されています。ここで列詰めをした頃から、ぱらついてた雨も止み西宮大橋を左に見ながら西宮浜(人工島)への架橋「御前浜橋」を渡りました。この橋はヨットハーバーからの入出港のため、橋の中央部が開閉する珍しい橋です。通称「跳ね橋」と呼ばれています。時間を決めて開閉する様です。

 阪神高速五号湾岸線を過ぎると道路の正面に特大の「Shin Nishinomiya Yacht Harbor」の標識が目の前に現れました。ヨットハーバーに入ると、まず目に付いたのが、堀江謙一さんが世界一周航海をした時のヨット「マーメイド号」(実物)が展示されていました。想像以上に小さいとか、大きいとかは人によって違いますが、大海を一人ぼっちでよく成し遂げたものだと思いました。

 凄い数のヨットが繋留されていました。収容能力700艘と国内最大級と言われマリンスポーツの拠点です。ゆったりとした桟橋風景や都会から離れた優雅な雰囲気が人気で、多くの人から親しまれているリゾート感、満喫のスポットです。小休憩の後、再び阪神高速の高架橋を渡り「潮芦屋」へ向かいました。内海では潮風を受けながら多くのヨットやボート浮かんでいました。涼しい風が吹き気持ち良い海岸線の散歩でした。

青空が見え、六甲の山並みもきれいに見えてきました。潮芦屋の東地区「芦屋マリーナ

」に来ました。プライベートビーチです。豪華なクルーザーが多く繋留されて優雅な別天地の雰囲気でした。マリーナとして五つ星級の充実度を誇り、海や船に関わる施設やサービスは勿論、商業複合施設、フィトネスクラブやお洒落な結婚式場など、誰もが羨望する最高クラスの緑と海に囲まれた芦屋らしい高級感溢れる施設です。ビーチを通り抜けると親水緑地通りに出、西地区の「潮芦屋ビーチ」に到着、昼食場所です。松並木と広々とした白砂が続く美しい海浜を眺めながらのランチタイムでした。

 午後は、海岸線から芦屋総合公園よこの新緑溢れる木陰を通り抜けて、潮風大橋から山手方向に向かいました。橋の上からは水上スキーの練習をしているのが見えました。芦屋公園で列詰め、14時10分、JR神戸線/芦屋駅にゴールしました。雨上がりの気持ち良いウォークでした。雨予報にも関わらず114名のご参加頂き有難うございました。優雅なビーチウォークをお楽しみ頂けたでしょうか。

 次回の例会は、6月6日(土)奈良・馬見丘陵公園の「花菖蒲まつり」です。多数のご参加をお待ち致しております。

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 小説「火垂るの墓」(ほたるのはか)の舞台は?

野坂昭如の短編小説で野坂自身の戦争原体験を題材にした作品である。兵庫県神戸市と西宮市(夙川近辺)を舞台に戦火の下、親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとするが、その思いも叶わずに栄養失調で悲劇的な死を迎えていいく姿を描いた物語。愛情と無情が交差する中、蛍のように儚く消えた二つの命の悲しみと鎮魂を、独特の文体と世界観で表現している。

「火垂るの墓」を原作とした同名タイトルの映画、漫画、テレビドラマ、合唱組曲などの翻案作品も作られており、特にアニメーション映画は一般的にも人気の高い作品となっている。



明治の遺構「幻の大仏鉄道」跡をたどって(5月1日 第32回例会報告)

コース:JR大和路線/奈良駅~大仏鉄道記念公園~黒髪山トンネル跡~鹿川隧道~

梅見台公園~赤橋~梶ヶ谷隧道~観音寺橋台~JR大和路線/加茂駅(13 Km JRふれあい) 

 大仏鉄道は明治31年に開通し奈良と加茂を結んだ約10Kmの路線で、わずか9年の「幻の鉄道」でした。廃線になって100年以上経過した今、近代化の遺産として、その跡をたどる、ひそかなブームが起き始めています。

 今回は「幻の鉄道」の面影を追って廃線跡を巡り歴史と自然を探求します。朝から素晴らしい五月(ごがつ)晴れです。奈良と京都にまたがる里山ウォークを楽しみました。

JR奈良駅から油坂交差点を過ぎ船橋商店街を北に600m、佐保川を渡った所に「大仏鉄道記念公園」があります。蒸気機関車の動輪記念碑と案内標識版が設置されています。

 大仏駅はこの公園の北側、法連の交番所の南側あたりに設置され、東大寺に一番近い駅でした。特に奈良側には遺構の跡も少なく当時の面影はありません。

 鴻池運動公園で小休憩後、奈良ドリームランド跡(遊園地)を過ぎると、やや登り坂になり、前方の高い所に大きな陸橋が見えてきました。黒髪山トンネル跡で大仏鉄道の最大の難所だったそうです。この坂をを下りの府道44号と754号の梅谷口交差点手前を左に廻り込むと、「鹿川隧道」です。農業用目的に造られた隧道で今も水路として使われています。

 先ほどの梅谷口交差点から北に向かい県境を過ぎると、左側に大きく目立つ茶色の建物が見えてきました。

 何時もこの辺りを通ると大変、気になる建物です。これは何でしょうか?「木津川市上水道・木津南配水池」です。高さは47mの愛称「タツタタワー木津川市」です。今日は市のご好意で特別にこのタワーに登らせて頂きました。本日の「サプライズ」イベントです。

 タケノコをイメージした形状の建物で、外壁の階段をラセン状に上がります。約350段で結構きつかったです。最上階(海抜131.1m)からの眺望は京都府木津川市・奈良市の街・周辺の山並み・東大寺なども見えました。快晴の青空と新緑の景観は気持ち良く素晴らしい眺めでした。

 続いて梅美台西交差点から「松谷川隧道」を見学して、梅美台西交差点に戻り本日の昼食場所の梅美台公園に着きました。気温も上がり真夏のような暑さになってきました。リーダから熱中症に気を付ける様、こまめな水分補給と塩分も取るようにと注意を喚起しました

 午後のウォークは竹林・田園と自然豊かな里山を通り抜け行きました。府道44号線と別れ、旧梅谷公民館前から細い市道に入りました。かたわらの竹林では親竹(タケノコ)が大きく育っていました。山を削り大規模な造成工事が行われており大仏鉄道の遺構の傍まで進んでいました。軌道跡と思われる所も以前とは姿も変わっており残念な光景も見られました。

 赤橋の下を通り、梶ヶ谷隧道内を通り抜けて行きました。これらの橋や隧道は、御影石とレンガ積みの組合わせで100年経過した今も見事なものです。細い田舎道に入ると間もなく「鹿背山(かせやま)橋台」「観音寺小橋台」「観音寺橋台」これらの橋台はいづれも切石積みで、今も、堅固な構えで魅了されます。特に「鹿背山橋台」は人気のスポットです。また、「観音寺橋台」はJR大和路線(関西線)の橋台と並んだ位置にあります。ここも大和路線を通過する列車と合わせて撮影する人気のスポットです。

 この後のどかな畑、田んぼ道を歩かしてもらいました。レンゲ、タンポポなど春の香りいっぱい、気持ち良い散歩道でした。加茂駅近くに展示されているC57 56型、蒸気機関車を見て2時30分、参加者全員元気にゴールしました。255名もの多数のご参加有難うございました。

大変暑い中、お疲れ様でした。歴史を巡る里山ウォーク満喫して頂けてでしょうか。

 大仏鉄道研究会の三宅様、天羽様、遺構の説明を頂き有難うございました。

 

 次回の例会は5月16日(土)なぎさウォーク満喫ウォーク「西宮・芦屋浜ヨットハーバー」です。優雅でセレブな「ハーバー景観」をお楽しみください。多数のご参加をお待ち致しております。

  幻の大仏鉄道ーわづか9年で歴史に幕

 大仏鉄道は明治時代の鉄道会社「関西鉄道」の加茂と奈良を最短距離で結んだ、

約10Kmの路線の愛称です。明治31年、加茂駅から大仏駅(奈良市法連町)の区間が開業。大仏駅は東大寺の大仏詣での人々が利用し、同社の花形路線となりました。翌年、奈良駅まで延伸しましたが、そもそもこの路線は黒髪山など急坂の難所を抱えており、8年後

加茂駅から木津駅を経て奈良駅に至る平坦なルート(現JR関西線)が開通すると廃線になりました。営業期間はわずか9年、当時の資料は殆ど残っていないことから、同鉄道は「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。今は線路跡に点在する、トンネルや橋の遺構のみが当時の様子を伝えています。

  タツタタワー木津川市」とは

 木津川市上水道・木津南配水池です。平成11年建設。デザイン・色彩等は地元特産の「タケノコ」をイメージし、町のシンボルとしての役目を合わせ持つ様考慮されました。

ユニークなデザインが地域のランドマーク的な存在となっています。高さは47mです。

 平成27年よりこの施設にタツタ電線㈱をスポンサー企業とした新名称(愛称)権をスタート。水道施設のネーミングライツとしては全国初の試みです。

 

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