スリルと感動-「星のブランコ」黄金に染まる「ほしだ園地」へ(11月27日(金)第45回例会報告)

コース:JR学研都市線・河内磐船駅~磐船街道~星の里いわふね~天野川~

    ピトンの小屋~星のブランコ~星田園地~やまびこ広場~星の森~傍示川~

    JR学研都市線・星田駅(JRふれあい 12Km)

 今例回は スリルと感動の「星のブランコ」を渡ります。交野市の大阪府民の森・「ほしだ園地」にあり

 日本最長(全長280m、地上高50m)の、人道吊り橋(木床板吊り橋)としては国内最大級です。

 ほしだ園地は奈良県生駒市との県境付近にドーンと広がる森林公園で名物「星のブランコ」からの眺望は絶景です。

 交野市は弘法大師さんが呪文を唱えたら、星が降ったという「降星伝説」や、天の川「七夕発祥の地」として有名で星にまつわる地名や伝承が多く、この吊り橋名も「星のブランコ」と呼称されたそうです。

 

 今例会は、今年一番の冷え込みの朝となりました。JR河内磐船駅近くの天田神社に集合、冷たい風に震えつつ、出発式後、旧磐船街道から私市集落を通り抜けました。生駒郡を経由して大和の国と結んでいる街道です。私市は天野川沿いの中心的な集落として発展し、旧家や伝統的な造りの民家が多く残っており古き歴史を感じさせる街道筋でした。

 国道168号線を渡り、川岸の公共施設「星のいわふねの里」いわふね自然の森 スポ

ーツ・文化センターに立ち寄りました。スポーツ、研修・休憩所・キャンプ場などの市民憩いの場です。

 傍を流れるのは清流・「天野川」です。「天の川」とも呼ばれ七夕伝説に由来する川で、清く澄んだ水の流れに沿って「かわぞいの路」をひたすら進みました。綺麗に整備された竹林、渓谷を行くような静寂な森林浴でした。

「ようこそ国定公園・ほしだ園地へ」の大きいゲートに到着。ここから「おおさか環状自然歩道」に入りました。

 起伏のある登り道を紅葉に癒されながら、ゆっくり歩きました。一旦、国道に出て「ほしだ園地」の標識から再び自然歩道に入り木製の立派な歩道橋が見えてきました。「森林鉄道風歩道橋」と書かれています。ロマンチックな名前ですね。橋は昔の西部劇に見られるような丸太棒で組まれ、手すりや床などが全て木製の大変長い歩道橋(200m)で、天野川を眼下に見ながらの自然散歩です。

 「ピトンの小屋」にやってきました。ほしだ園地の自然やクライミングの展示、紹介をしている多目的ホール管理棟です。

 向かい側には、国体会場にもなった人工のクライミングウォール(岸壁)が高く聳えています。クライミングが体験でき関西では最大級のスケールだそうです。

 垂直壁、オーバハングのある壁面の3面からなる本格施設です。クライミングの講習

・体験などが行われており数人が挑戦中で岩壁に張り付いていました。高度恐怖症の私は見ているだけで、ぞっとしました。

 登り道をさらに進み、右折し平らな広場に出ました。目前に、突然、吊り橋が姿を現しました。This is 「星のブランコ」です。うぁーすごい!見事までに長い吊り橋が、遙か彼方まで続き、対岸の橋詰付近の人が、かなり小さく見えます。

 目の前の視界がドーンと広がり、周囲は360度のパノラマで眼下には紅葉の「ほしだ園地」が広がり、まるで静寂な天上の楽園です。空も晴れて来ました。紅葉樹・深緑樹と重なり合い、山全体が赤・黄・緑色と彩られ、まさに油絵の世界です。

 一列となり20人区切りで橋を渡りました。240人の大行列です。「ブランコ」の中央辺りは、ゆらゆらと揺れ、立ち止まると怖かったです。大自然と紅葉の渓谷を楽しみながらの空中散歩、きゃきゃ—と歓声をあげ、対岸にたどり着きました。絶景とスリルを堪能しました。

 「吊り橋は怖いから---苦手---」と眺めるだけの方は迂回路を経て対岸に到着。 対岸から「やまびこ広場」に向かいました。ほしだ園地の最頂部にあるきれいな芝生広場です。

 広場横の小高い丘には「展望デッキ」があり「ブランコ」含め全体を見渡せるビューポイントです。あっと息を呑む絶景です!「ほしだ園地」の山々が色鮮やかな紅葉で覆われ、渓谷を繋ぐ「ブランコ」の全長・京都市街地までも見渡せる眺望・大パノラマ----と,皆さん「今日は登って来た甲斐がありました---タイミングも天候も最高---」と感激・達成感一杯の様子でした。この「やまびこ広場」周辺で昼食休憩、風も止み心地よいランチタイムでした。

 午後は落葉を踏みしめながら、やや急坂の山道を下り妙見川沿いの心地よい遊歩道へと下りました。紅葉で覆われた「星田妙見宮」の先で列詰めです。星にまつわる地名や伝説が数多く残る神社で、弘法大師が交野地方に訪れ秘法を施した際に七曜の星(北斗七星)が降臨し神社のご神体となったといわれ、古くからの七夕の里です。

 参道脇の竹藪にひっそりと立つ、伝「家康ひそみの藪」の石碑を見つけました。(下記参照)

 列詰後、星田公園、星田神社、慈光寺、善林寺、光林寺を経て2時10分、JR星田駅にゴールしました。240人のご参加、有難うございました。

 今年の紅葉は今一つですが、遠くから眺める晩秋の「ほしだ園地」はそれなりに木々が色付き見事な景観でした。スリルと感動の空中ブランコ、お楽しみ頂けましたでしょうか?

 

  次回は12月5日、「灘五郷・酒蔵見てある記」です。昔の酒造りや原酒の試飲をお楽しみ下さい。お待ちしております。

 

「ピトンの小屋」―ピトン?とは

 ピトンはフランス語・ドイツ語ではハーケンです。

 登山用具で岩壁や氷壁を登攀する際、岩の割れ目や氷に打ち込む金属製の”くさび”の事を言います。

 「家康ひそみの藪」とは?

徳川家康が、京都本能寺にて織田信長が明智光秀の反逆により自害し果てたとき、堺から三河に逃げ帰る途中に潜んだと伝わる竹薮です。妙見坂小学校の敷地内、星田妙見宮の参道近くにあります。俗に「けんしきの藪」とも云われています。

家康一行が星田入りした際、もてなしたとされます平井家の古い分家のものだったそうですが、妙見坂小学校の校地として買収し、フェンスを張って竹薮の一部を保存、

『伝家康ひそみの藪』の石碑と説明板が立てられました。

 

例会報告写真はここからご覧ください。

漫歩マンさんの例会報告写真はここからご覧下さい 



紅葉に燃える 京都の奥座敷「嵯峨野・嵐山」から 「桂川」へ (11月13日(金)第44回例会報告)

コース:JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅~嵯峨野~大覚寺~二尊院~渡月橋~嵐山公園~

    桂川サイクリング道~西大橋~西京極競技場~阪急京都線・西京極(14Km)

 今例会は京都の奥座敷「嵯峨野・嵐山」から「桂川」を下ります。

 京都屈指の人気スポットで、JR嵯峨嵐山駅は早朝から観光客らで大変混み合っていました。それも外国の方が殆どでトロッコ列車の駅舎の方に向かわれていました。

 コース説明、ストレッチ後、曇り空を見上げながらの出発で嵯峨嵐山駅構内通り抜け、閑静な住宅地を北に進み北嵯峨高校前に出ますと美しい田園風景が広がってきました。

 広沢池から西に広がる「嵯峨野特別保存地区」です。自然環境と名勝嵐山・嵯峨野の田園景観を保存を目的とする地域です。四季を通じ桜・彼岸花・紅葉--と嵯峨野ならではの美しい景観を鑑賞しながら大覚寺に向かいました。

「大覚寺」は平安時代に嵯峨天皇の離宮・嵯峨院として建立され嵯峨御所とも呼ばれています。明治時代まで代々天皇もしくは皇族が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院です。

  境内の「大沢池」は眺めが美しい周囲1kmの日本最古の庭苑池で、梅林、蓮、中秋には観月会が行われる「月見の名所」などで多くの観光客が訪れます。

  初期の予定では、大沢池をぐるりと一周する予定でしたが特別な行事が行われており、入ることが出来ませんでした。(有料のため)

 大覚寺前で列詰めをして奥嵯峨に向かいました。大文字火床・「鳥居形」が大きく見えて来ました。8月16日には夏の夜空をいろどります。茶色に舗装された美しい通りには、お土産屋が軒を連ね、京都ならではの名産・特産品が並んでいました。化野の風を受けながらの心地よい散策でした。

 二尊院前にやってきました。「ニ尊院」は、ご本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の2体をお祀りすることから二尊院と呼ばれています。総門から直線に伸びる参道・「紅葉の馬場」は京都きっての紅葉の名所ですが、見ごろは下旬頃でしょうか。祇王寺・落柿舎・常寂光寺---と嵯峨野の名刹を繋いでの、のんびり歩きは心の安らぎを覚え、多くの歴史的遺産にも出会うことができました。

 トロッコ嵐山駅が見えてきました。嵯峨野から亀岡まで走る「嵯峨野トロッコ列車」で保津川渓谷の四季が楽しめます。舎内は順番待ちの観光客で一杯でした。

 近辺は最も京都らしい風情の「竹林の道」です。竹のトンネルが続き、風致地区として見事に整備保存され、嵯峨野の雰囲気・面影を一杯に醸し出しています。高く伸びた竹で覆われ、晴天の昼間でも地面に当たった木漏れ日がはっきりと見えるほどに薄暗く、辺り一面に静けさが漂い、歴史と詩情あふれる自然を感じさせます。この古い伝統的文化遺産や豊かな自然は人々を魅了し続ける事と思います。

 外国人観光客の多いのにも驚きでした。日本人より多いのでは--?とも感じられました。観光客を乗せた人力車も多く見かけました。静まりかえった竹林の中で見る人力車には、ひと昔前のそこはかとない、タイムスリップしたような風情がありました。

 竹林を抜け、嵐山(亀山地区)頂上展望台へと足を伸ばしました。正面に大悲閣千光寺、眼下には保津川の清らかな流れと渓谷の眺望がすばらしく風趣あふれていました。時には保津川下り船やトロッコ列車も見られます。絶好のビューポイントですが、曇り気味で紅葉が映えないのは残念でした。公園内には『源氏物語』ゆかりの歌碑も数多くありました。

「渡月橋」に到着、大勢の観光客で渋滞の列でした。食事処やみやげ物屋が並び、清水と並ぶ京都屈指の観光スポットです。平安時代、亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」といったことから渡月橋と呼ばれるようになったそうです。

 嵐山を象徴する橋で桂川と嵐山を一望でき、上流の大堰川、中流の保津川、渡月橋の下流で桂川と名を変え淀川へ流れ込んでいます。紅葉にはやや早いようでした。橋を渡り中之島地区で昼食にしました。河川敷に整備された素晴らしい公園で観光・レジャー等、京都を代表する市民憩いの場でもあります。

  午後は「桂川サイクリングロード」を一気に下りました。自転車・歩行者専用道路です。 迷うことのない一本道・河川敷の農道を踏みしめながらのルンルンウォークでした。 2時10分、全員元気に西京極競技場にゴール、IVVをお渡しして阪急京都線・西京極駅でお見送り致しました。

 「紅葉に燃える」を期待した例会でしたが、最近暖かい日が続いているせいか紅葉がいまひとつで残念でした。

 201名と多数のご参加有難うございました。お疲れ様でした。

 

  次回は、11月27日 黄金に染まる紅葉渓谷・スリルと感動の「星のブランコ」です。 お楽しみに。

                   

トロッコ列車と保津川下り 

 「嵯峨野トロッコ列車」は、京都、嵯峨野を基点に保津川渓谷に沿って丹波亀岡に至る7.3kmを、およそ25分で結ぶ観光トロッコ列車です。ディーゼル機関車に引かれノスタルジックな雰囲気が漂います。春は桜、初夏は鮮やかな新緑、秋は保津川の紅葉と四季の彩りに囲まれた渓流「保津川渓谷」に沿った癒しのひとときをお楽しみいただけます。

 

「保津川下り」は、丹波亀岡から京都の名勝嵐山までの約16kmの渓流を約2時間の舟下りです。 深淵あり、激流あり、四季を映して流れる美しい景観と熟練の船頭さんによる軽快な操舵・スリル満点の川下りです。

 

リボンの着用―お願い

今例会から参加者全員に「リボン」の着用をお願い致しました。帽子またはリックなどの見える所に必ず付けて下さい。歩行中の事故、コース外れなどを防ぎ皆様の一層の安全を守りながら楽しく歩きたいと思います。

なお、ゴール時には回収致しまのでご協力方お願いいたします。

例会報告写真はここからごらんください。

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