歴史と自然の散歩道「古都の名刹」から「平城の里山」へ  (3月27日 第29回例会報告)

コース:近鉄奈良線/奈良駅~県庁前奈良公園~東大寺戒壇院~般若寺~鴻ノ池運動公園~

    平城第一公園~音浄ヶ谷公園~近鉄京都線/高の原駅~東大寺学園~近鉄京都線/

    平城駅~近鉄/大和西大寺駅(17/13Km やや健脚)

       東大寺戒壇院

 昨日までの寒さは、何処かに行ってしまい暖かい朝になりました。まさに春到来、清々しい絶好のウォーキング日和、コースは、奈良県(奈良市)と京都府(木津川市)との県境「平城の里山」巡りました。

 皆様にはあまり知られていない新企画コースです。距離は17Kmとやや健脚向きですが、古都の郊外・歴史と自然を満喫して頂けるコースです。

県庁前の公園から地下道をくぐり、入江泰吉旧居(奈良を代表する写真家)天平文化の象徴・東大寺戒壇院・東大寺勧進所・東大寺指図堂から東大寺大仏殿を右横に見て、宮内庁管理の正倉院を左横に、住宅街から国道369号線に出ました。

 横断歩道を渡ると北山十八間戸(ハンセン病の福祉施設)・ロマネスク風の美しいレンガ造り建物が見えてきました。奈良少年刑務所です。明治末期の素晴らしい近代の名建築です。カメラ愛好者には格好の被写体です。

 続いて般若寺楼門前を通り、鴻ノ池運動公園に向かいました。「般若寺」は飛鳥時代に創建され、天平のころ平城京の鬼門を守る寺になったと言われています。また、花の寺としても有名で、特にコスモスで広く知られています。

 鴻ノ池運動公園で列詰休憩を行いました。広場では高齢者のグランドゴルフや若い人がサッカーに興じており、市民の憩いの場所です。

 休憩後、国道44号線を北に大仏鉄道遺構巡りで通る黒髪山トンネル跡を経て、奈良・西ノ京・斑鳩自転車道に来ました。奈良・西ノ京・斑鳩(法隆寺)と続く約22Km自転車・歩行者専用道路です。緑色に塗られた快適な自転車道が里山の中に延びています。対向する車も人もなく、大和ウォーキング協会の専用状態の気持ち良い森林浴道でした。

 やがて奈良バイパス(国道24号線)交差地点で自転車道と別れ、JR大和路線の高架下をくぐると「ならやま研究パーク」が見えてきました。大和ハウスをはじめ大手企業の研究所があります。その上の住宅地の中の公園(平城第一公園)が昼食休憩場所です。

 テニスコートでは近くの人でしょうかテニスをしていました。気温も上がり初夏のような快適な気候になりました。昼食後、浅田会長からIVV(完歩証明)の説明がありました。お解りになりましたでしょうか。ホームページにも詳しく説明していますのでご覧になってください。

 午後は奈良市側の住宅街を下り、歌姫街道沿いに造られた「うたひめのみち(遊歩道

)」から歌姫史跡公園(奈良市)・音浄ヶ谷公園(木津川市)に向かいました。遊歩道は木々で覆われ、小川沿に歩くのは気持ちが良かったです。

 平城京の北西部一帯には、平城京や大仏殿をはじめとする古代寺院の瓦を焼いたという瓦窯跡が多く残されていて、歌姫史跡公園・音浄ヶ谷公園では瓦窯跡が復元され古代の様子がよくわかります。ここから静かな住宅街を通り近鉄京都線/高の原駅で13Kmの中間地点で30人がゴールしました。健脚組はさらに4Kmのウォークが続きます。

 ならやま通りを過ぎ、進学校の名門・東大寺学園前から南下し田園と丘陵地を歩く田舎道です。近くには奈良大学もあり、雑多な都会を離れ静かな環境と景観は学校教育には最適な里山です。

 神功皇后陵(14代仲哀天皇の皇后)経て近鉄京都線/平城駅から近鉄/大和西大寺駅に14時20分に参加者全員元気にゴールしました。お疲れ様でした。本日の参加人数は210名、多数のご参加有難うございました。

 歴史と自然に癒された素晴らしいウォークでした。お楽しみ頂けましたでしょうか?

 次回の例会は4月3日(金)桜・桜・桜 京都の花見です。山科疏水・インクライン

・蹴上でお会いしましょう。お楽しみに。

例会報告写真はここからご覧下さい。。

漫歩マンさんの例会報告写真はここからご覧になれます。



春は城陽から 1万本の梅祭り「青谷梅林・山背古道」ウォーク(3月13日 第28回例会報告)

コース:JR奈良線・城陽駅~水度神社~鴻ノ巣山~鴻ノ巣運動公園~森山遺跡~JR長池駅

  ~青谷梅林~城山梅林~西生寺~JR奈良線・玉水駅(14Km JRふれあい 一般)

        青谷梅林にて

 今回の例会は京都府南部にある城陽市です。ここは京都から五里(20Km)奈良から五里、双方からほぼ中間に位置し、「五里五里の里」と呼ばれています。この遠方の地に273名の多くのご参加頂き有難うございました。

 天気の方も、昨日までの冷たさから「春うらら」の陽気へと、絶好のウォーキング日和となり良かったです。コースは「山背古道(やましろこどう)」に沿って南下しました。

 駅から城陽市の市街を抜け、水度(みと)神社に到着です。松の老樹が生い茂る美しい参道で、建物(1448年建築)は重要文化財に指定されています。この神社所有地の裏山が鴻ノ巣山(117m)です。緩やかな登りで、歩きやすく森林浴を感じながら気持ちの良い

、自然豊かな散策路でした。約20分で頂上展望台に到着、天気快晴、眺望抜群、木津川から八幡市街、山並み景観が素晴らしかったです。

 急な階段道を下ると、城陽市総合運動公園に出ました。市民憩いの広場で整備された静かで緑豊かな公園です。

 列詰、小休憩後ふたたび丘陵地の中の青少年野外活動総合活動センター友愛の丘を経て

、ダンプカーの往来の多い道路を横断して、住宅地の中にある森山遺跡(縄文時代後期4000年前)から、JR長池駅に出ました。駅構内を通り抜け、駅周辺には沢山の梅祭りの幟が立ち並んでいました。

 住宅街からJR奈良線を渡ると、いよいよ梅林地帯です。左右のの梅花を楽しみつつ、のんびり観梅ウォークです。農道を10分あまりで青谷梅林の「梅祭り会場」に到着しました

。全体の開花は残念ながら五分咲き位でしょうか、この所の冷え込みで咲き渋っているようです。

 殆どが白梅ですが所々には色鮮やかな紅梅があり、全体を引き締めてる感じです。

 会場では、「梅祭りの幟」が立てられ、テーブル、ベンチが置かれ、地元の花・特産品

・お茶・うどん・お弁当・自家製の梅干などが売られており、風情がある賑やかな、お祭り、里山風景でした。ここ青谷は約1万本の梅の木が栽培されており「生産梅林」です。普段は立ち入る事の出来ない、梅林農地内で、梅花を見ながらの昼食休憩です。太陽がふりそそぐ暖かな気持ち良い観梅、昼食タイムでした。梅の木々が低く選定されているのは、梅の実の収穫を容易にするためなようです。

 午後も丘陵地の里道ウォークです。この辺は「城山梅林」と言い、殆どが「生産梅林」です。梅の香りをいっぱい含んだ新鮮な空気と、梅花で心が癒されたひと時でした。

 西生寺、JR山城多賀駅で列詰めを行い、県道70号を経て、14時30分JR玉水駅に参加者全員元気にゴールしました。観梅・山背古道・里山を満喫出来た最高のウォークでした。

 参加頂いた皆様、如何でしたでしょうか。重ねて多数のご参加、厚くお礼申し上げます。有難うございました。

 次回の例会は、3月27日(金)歴史と自然の散歩道(平城の里)です。多数のご参加をお待ち致しております。

  青谷梅林

 京都府で一番の梅の生産量125万トンを誇り、広大な丘陵地に50軒あまりの農家が約1万本の梅を栽培しています。その殆どが白梅で満開になると大きな布を広げたような美しさを見せ、青谷はほんのりと甘い香りに包まれます。毎年2~3月は梅祭りで大変賑わいます。

  山背(やましろ)古道

 京都と奈良(城陽市~木津川市・全長25Km)の間、南山城の山際をゆるやかにうねりながら続いている緑豊かな自然と文化、歴史を巡る道です。独特の文化と風景が息づいています。ハイカーに人気のコースです。

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